10㎞のマラソン大会で40歳代3位入賞を目指した挑戦

 コロナによる大会自粛も緩和され2022-2023年のシーズンは、マラソン大会が開催されるようになり、参加が可能となり、著者自身40歳代に突入して、初めての本格的なシーズンを迎えることができた。
10㎞の大会に4本、ハーフマラソンに1本の計5本の大会出場することができ、40歳代の部で入賞を3回達成することができた。 

 来シーズン(2023-2024年)に向けてパフォーマンスの維持(願わくは向上)を目標にしており、出場する大会で40歳代の部で入賞(3位以内)を達成するために、どのようにアプローチし、どのような結果であったかを紹介できたらと思う。

入賞ラインについて

まず、2022-2023年のシーズンの10㎞40歳代の入賞レベルについて調査を実施した。そのデータを下記表に記載した。

必要な走力について

 次に、Riegel の計算式に10㎞タイムそれぞれ34分01秒、36分40秒、35分20秒を入力し、
他距離で求められる走力の概算値を算出した結果が下記になる。

加齢に伴う影響に関して

 加齢に伴う走力低下のデータとして、加齢に伴い中年以降では1年間で31秒10kmのタイムが落ちるとの報告がある1)。
 また、WMAのAge-granded WMA Age-grading calculator 2) による評価では、40-60歳は1年で10㎞のタイムが11.12秒遅くなることを計算して評価されている。
 このような40歳代の加齢に伴うマイナス因子への対応も含め、取り組んでいった内容とその結果を次回以降のブロブにて、紹介できたらと思う。

文献
1)竹島,小 林,田 中,新 畑,渡 辺,鷲 見,鈴 木,小 村,宮 原,上 田,加 藤:中高年 ランナーの最大酸素摂取量 と乳酸性閾値 体 力 科学(1989)38,197~20
2)http://www.howardgrubb.co.uk/athletics/wmalookup15.html
Age gradingはWMA(世界マスターズ陸上競技連盟)が開発・作成した「年齢別テーブル(WMA Age-graded Table)」に基づいて)異なった年齢で成績を比較することができます。また、その年齢の成績が全盛期のどのくらいに相当するのかも計算できます。