過去のトレーニングを振り返る分析ツールの開発

 長距離走におけるトレーニング強度(スピード)を適切に設定し、トレーニングを実施することはパフォーマンス向上に重要であることは広く知られている。そこで、実施したトレーニング内容を分析する方法に関して検討し、考察した。

分析方法の検討
方法を検討していく中で、下記方法を採用することとした。
①トレーニング強度の分類にDaniels Runnning Formula(https://vdoto2.com/calculator/) をベースに分類。
②その上で、分類したカテゴリーごとに走行距離、EPOCを算出し、実施したトレーニング強度の
分類ごとの割合を算出する。

まず、シーズン中のパフォーマンスは10㎞のレースタイムを基準として出場した4回の平均値で35分23秒を採用した。

次に、トレーニング強度の分類の為にDaniles Runnning formula (https://vdoto2.com/calculator/)を参考にし、Rペース、Iペース、Tペース、Eペースを表1のように定義した。

 次にペースカテゴリーごとに走行距離とEPOC(EPOCを活用したトレーニングの実施の仕方2 | マラソンハック (marathonhack.com))を算出し,2023年1月のトレーニング内容に当てはめたのが下記の表と図になる。なお、Vo2max60%以下はEPOC算出の精度が下がることから、1km5分30秒以上のペースはすべて5分30秒として変換して算出した。

 1月分のトレーニング内容より、ペースカテゴリー分類し、走行距離、EPOCを数値化可能であることが確かめられた。次回、調査範囲を広げてシーズン全体の分析をし、パフォーマンスとの関連性を考察をしていきたい。