EPOCを活用したトレーニングの実施の仕方1

競技力向上のためには、弱すぎる強度のトレーニングではパフォーマンスは向上はせず、強度が
強すぎてしまうと故障やオーバートレーニングとなるリスクを増大させてしまいます。

近年様々な機器の開発により、個人のデータを収集し、分析することが可能となりました。
しかしながら、それらの多量のデータをどのように活用していくか難しさや疑問を感じていませんか?
今回、データ(EPOC:運動後過剰酸素消費量)に元ずく負荷を考えたトレーニング方法を実施して、個人(著者自身)のトレーニングを最適化させてみることを試みました。

使用した機器:Garmin745、ハートレートセンサー

EPOCとトレーニングステータスの変動に関して調査

トレーニングの強度の指標として、EPOCは広く用いられるようになった。今回はGarmin745、ハートレートセンサーを利用し、日々のトレーニングをモニタリングし、トレーニングステータスの変動を2022年4月~6月の3か月間モニタリングした。下記表は4月度分を示す。

 記録から時系列的にEPOCを並べ、ステータスは向上(Productive,Peaking)、維持(Maintain,Recovery),低下(Unproductive)の3つのカテゴリーに分類して、評価を実施した(下記図)。

EPOCとパフォーマンス改善の条件を見出す

・ポイント練習2回連続でEPOCが200を超えた11回の後の次のポイント練習までのステータス低下(マイナス)の可能性は100%であった。                                   ・EPOCが250以上のトレーニングを実施した7回の後のステータスの上昇確率は5回 71.4% であった。

結論

今後のトレーニング指針として下記を適用することが決定できた。

①ポイント練習は2回連続で200を超えないように設定。                                         ②週に1回は250以上のポイント練習を実施する。